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水素30年に1000万トン 国内電力1割分

www.nikkei.com

 

17年にまとめた水素基本戦略では30年に30万トンの使用目標だった。

それを1000万トンに引き上げた

 

30万トンの水素燃料は 100万キロwの発電所を1年間稼働に相当

1000万トンは30基分となり国内電力の1割を占める

 

コストは現在100円/Nm3

これはLNGの13円を大きく上回る

同等に抑えるために1000万トンの目標を見据えた

 

FCVは国内では700台

EVは2万台

 

50年のCo2排出実質ゼロに向け

水素利用は必須であるが

普及に向けた技術的課題は多い

CCUS

英国メジャー(国際石油資本)のBPが9月に発表した

50年までのエネルギー長期見通しによれば

気温上昇を1.5度以内に抑える「ネットゼロ」シナリオでは

水素は50年に最終エネルギー消費の16%を占める

 

ただし、この実現に欠かせない技術がある

発電所や工場から出るCO2を回収して

地中に貯留したり工業原料に再利用したりする「CCUS」だ

 

水素には

太陽光や風力から水の電気分解で生成する「グリーン水素」と

石炭や石油などの化石燃料から水素を取り出す「ブルー水素」がある

ブルー水素は製造過程でCo2を排出するのでCCUSで Co2を処理しなければ

水素といえどカーボンゼロ燃料とは言えないのだ

 

 

日本も脱酸素へ税優遇の動きが

菅首相が10月に温暖化ガスの実質ゼロ目標を表明し

関係省庁に対策の検討を指示した。

 

温暖化ガスの削減につながる製品の生産設備への投入に優遇税制を導入

研究開発を支援する基金も設立する

 

どうやら下記の3分野が候補?金額は定かではない

🔷風力発電

欧州では電力の15%を占め産業も育ってきている

日本は1%と少ない

製造技術を持った企業も多いが撤退する企業も出ている

 

🔷EV、HV

上記に使うリチウムイオン電池を対象にする見込み

電池の値段が下がれば自動車の値段も下がる

FCVも入れて欲しい

大きな設備投資や開発予算がないと中々先へ進めない分野はまだある

 

🔷パワー半導体

制御機器、産業機械、家電など幅広く搭載され省電力化に直結する。

 

ようやく日本もグリーン投資を国主導で推進する枠組みができるか?

 

参考に各国のグリーン投資額

🔷北米

4年間で207兆円規模の環境インフラ投資を掲げた

 

🔷韓国

25年までの5年間でグリーンニューディールに7兆円の投資

 

🔷EU

21〜27年の220兆円の中期予算案の3割(70兆円)を気候変動対策に充てる

 

🔷ドイツ

500億ユーロを景気刺激策で電気自動車の購入補助などのグリーン分野を軸に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水素の製造コスト

東京ガス 内田高史社長

水素の製造コストを下げる技術開発などを担当する専門組織を2021年4月に立ち上げる

 

政府は30年に30円/1N m3の目標を掲げるが

それ以下を実現したい(現在は100円程度)

 

 

メタンから水素を取り出し酸素と組み合わせることで

発電する燃料電池エネファーム」の技術を応用する方針

水の電気分解再生可能エネルギーでやる技術も

 

スマートエネルギーネットワークの拡大

CO2を分離・貯蓄・利用する技術「CCUS」の導入

LIXIL 移動型バリアフリートイレ

トヨタ自動車LIXILが移動型のバリアフリートイレを共同開発

 

イベント、災害時などで多機能トイレが不足した時を想定

車いすの利用者らが外出しやすい環境づくりに役立てる

 

この牽引モビリティをFCVにする可能性

🚽の電源、車椅子の充電など

電源車としてのニーズを盛り込みFCVでの活用を進めたい

福島・いわきで新型MIRAI先行展示

2020年11月13〜15日

新型MIRAI(燃料電池車=FCV)の先行展示会が開かれた

福島県が進める水素パイプライン計画も紹介された

出井孝利副知事

猪狩謙二副理事(バッテリーバレー推進機構)

小名浜港に輸入した液化水素やアンモニア広野町の産業団地まで

約60㌖敷設する構想などを紹介