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3次元レーザーレーダーLiDAR(ライダー)の現況

カメラやミリ波レーダーと並んで、自動運転車向けの周辺監視用センサーの「三種の神器」と呼ばれる3次元レーザーレーダー「LiDAR(ライダー)」。

自動車メーカーが車両搭載に向けて検討を進めていることを受けて、既存の部品メーカーだけでなく多くのスタートアップがLiDARの開発に乗り出しているが、ここへ来て雲行きが怪しくなってきた。

 

ひとつは

自動運転市場の立ち上がりが想定より遅れていること。

LiDARの搭載が必須とされる「レベル3」以上の自動運転の実用化に自動車メーカーやサービス事業者が手間取っている

 

もう一つは

多くの企業が低コストを優先して「メカレス型」のLiDARを手がけるが

回転機能のある「メカ型」に比べて高い検知能力を確保するのが難しい。

多くのスタートアップのLiDARは使い物にならなかったらしい。

 

その中で頭一つ抜け出したのが

イスラエルの「イノビズ・テクノロジー」である。

BMWが2021年に実用化するレベル3の自動運転車「iNEXT」への搭載を勝ち取った。

第1世代品「イノビズワン」の量産開始は20年前半の予定

コストはやく11万円(量産化すれば5.5万円)

 

コスト面で優位性をだそうとしているのが

米ベロダイン・ライダー

量産時の価格を1.1万円に抑えた「ベロダイン・ベラメット」

20年第2四半期から生産予定

 性能面ではイノビズワンに軍配

 

 

日経産業より