世界新車販売台数2年連続減
2019年の世界新車販売台数が2年連続でマイナスとなった。
これはリーマンショック以来。
19年は前年比で▲4%となった。
新興国の需要拡大で急速に膨らんだ自動車市場が縮小した。
特に中国(1位)の▲9.1%とインド(4位)の▲14%の落ち込みが大きい。
貿易戦争の長期化などで景気が減速した。
主要国で好調なのはブラジルくらい。日本は▲0.7%。
20年も減少の見込み。
各自動車メーカーは対応として人員削減を検討。
独ダイムラーは22年末までに1万人以上を削減。
独アウディも25年までに1割削減、2工場の生産能力削減。
米GMは世界7工場の閉鎖。1万4千人の削減。
米フォードは1万2千人の削減。
日産は生産部門で1万2500人の削減。
【マルオsEye】
北京ではまだ車が欲しいのに、街に車が多すぎて変えない状況だ。
販売台数860万台/年だが、これ以上は増えない。
今は抽選に当たった人だけが買えるが、倍率は2800倍らしい。
都市部は飽和状態なので、地方や内陸部ならまだ売れると思うが、景気次第か。
後はインドとアフリカなど途上国に需要があるか。
しかしパイを奪い合いはいずれ終わるので持続可能な発展の仕方ではない。
自動車産業は世界的に飽和しつつある。
買い替え&修理の需要、CASEやMaasによる新モビリティ需要で
裾野が広い自動車産業を支えていく。
事故も渋滞もない移動手段、クルマ社会に向けてまだまだ頑張りたい。